まちカドまぞく第九話の感想

投稿者: | 2016年11月11日

 今回の扉絵、写真に写る桃の表情がとってもいい顔で素敵です。
 ただ、優子の方はちょっぴり引き気味なのは残念なところ。桃があまりにもいい顔してるからかもしれませんが、将来は優子もしっかり笑顔で写真に写れるようになれるといいですね。

 さて、前回のアルバイトのおかげで優子は2千円強の借金を返済するのに十分なお金を手に入れることができました。今回はそれを持って生き生きと桃の元へ向かいます。
 冒頭1コマ目から個人的にツボにはまったのが優子の挨拶の仕方。
 桃から言われた「こんにちは」に対していきなり「今日はー!!」と元気よく返事するのがなぜだかとっても可笑しいです。あれ? ここ、そんなに元気よく喋る流れだった? ……ってな感じで。

 そんな優子のアルバイト代に対して、桃も前回の流れで大量購入したウィンナーをお弁当として持ってきていました。
 生ウィンナーに、生食パン。
 桃の偏った食生活に、ちょっぴりシャミ子も困惑気味です。
 ……とは言え、この日のために特大おにぎり(具なし)を食べるシャミ子の方も完全に健康的な食生活を送っている訳ではないと思いますけどね。
 まあ、仕方ないか。この頃は一ヶ月4万円生活の呪いが吉田家の食生活を蝕んでいる最中ですし。

 けど桃のざっくり弁当にも、家族と一緒に生活していないという理由があることを知っては話も変わります。
 シャミ子はお腹いっぱいのはずなのに、食べ物に釣られた体で桃の提案をのんであげます。シャミ子のフォローは上手じゃないけど、まちカドまぞくの登場人物の中では一番優しい。……みんな、フォロー下手だから。
 ちなみにこの4コマのタイトルには作者の伊藤いづもさんの主観が表れています。いづもさんも生ウィンナーの生食サンドとか食べてるんでしょうねぇ。

 
 そしてこの回は優子の妹、良子の初登場回。
 良子はお姉のことを慕う、できた妹です。……というか、純粋に色々と心配なのかもしれませんが。

 あと、桃が大好きな「たまさくらちゃん」もしれっと待ち合わせ場所付近に登場しています。
 こういう後々わかる小ネタとか入れていくスタイル、大好きです。
 なお、桃が本屋で「基本の洋食」なる本を読んでいることも修行回から引き続く牛100%ハンバーグの伏線となっているのが、本当に細かい。

 優子は良に敗北続きの毎日のことを隠していますから、この場では桃との関係は親友だと嘘をつきます。
 しかしなぜ親友……。友達と言わず、わざわざハードルを上げていく感じは天然でやっているのだから恐ろしい。
 こういう何気ない踏み込みの積み重ねで、桃はだんだんと優子にほだされていくのですよ。

 借金については気になるけど、元々桃はお金には困っていないし(むしろ身に余る程度には持っていそう)、こんな風に優子が姉として良いところを見せてあげられる結果になったのは喜ばしいことです。
 

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