第八話はセンターカラーです。……でした。
コミックスを買ったときは、もう白黒でしか見られないのが残念ですよね。ただまあ、それに伴うタイトルの変更なんかはちょっと面白いですけど。
前回、リリスさんのせいで何かもう月々のお小遣いじゃどうにもならないほどの借金を背負ってしまったシャミ子が、杏里ちゃんの提案でバイトをすることになりました。
それはウィンナーの試食販売。
この頃のシャミ子は、まだちゃんと料理を覚えていないので、タコさんウィンナーの作り方にビックリしたりしています。(これは私も知らなかった。男の一人暮らしで、タコさんなんて作ろうとは思いませんからねぇ)
ただ、優子の家には一ヶ月4万円生活の呪いがかかっているため、バイトをしてもその分は運命レベルで調整がかかってしまいます。
運命レベルのがっかり、微調整。がびちょ!
それを分かっていながら、しかしあくまで正しいやり方で桃への借りを清算しようとする優子の背中を押してあげるお母さんはさすがです。
優子は気がついていないかもしれないけど、こういう積み重ねが、優子の優しく挫けない心の有り様を作っていったんでしょうね。
そして試食売り場まで現れる桃。
優子の落としたウィンナーを救うため、初見では誰もが予想していなかった変身まで見せてくれました。やっぱり変身バンクのない魔法少女は行動が素早くていいですね。
素早く、そして繊細な動き。
自分の新たな力に気がつけた桃は、そのまま大量のウインナーを買って帰っていきます。
……いや、買いすぎ買いすぎ。
この時点では明かされていなかったけれど、桃の偏食がすでに見え隠れしている場面ですね。(第一話の「ネギトロデニッシュ」の時点で察せるものはあるが)
さらに最初は気がつかなかったけれど、このスーパーに桃がいたのにもちゃんとした理由があったのに驚きです。
桃が買っていたのはひき肉に缶詰。
つまり桃は修行編で優子と約束した牛100%ハンバーグを作るための買い物に来ていたのです。
こんな風に前々のお話からどんどん展開がつながっていくのは見ていて面白いです。……まあ、コミックスで読み返すまで気がつかなかったんですけど。