ご先祖に対して「この辺まで出かかっています」と、何のためらいもなく腸の辺りを指さす優子は大物だなぁと思いました。
リリスさん本格参戦のこのお話では、彼女の負け続けの魔族人生だったり、それでもやけにプライドが高い性格だったりが明かされます。
人は負け続ければいつしか自信を失ってしまうもの。そう考えれば、リリスさんの傲慢さも、あるいは一種の気高さと呼ぶことができるのかもしれません。……まあ、どちらかと言えば小うるさい姑的なイメージですけど。
そしてリリスさんからの５点評価に「サッカー方式かと思った」と、何のためらいもなく返せる優子は大物だなぁと思いました。
あと、優子と言い桃と言い、この世界の住人ってよく寝ながら喋りますよね！ もはやどこまでが夢でどこまでが現なのか、だんだん分からなくなってきましたよ……？
結局パンケーキにつられて起きてしまった優子ですが、お母さんのメモ書きを代行させられたことで夢の内容を忘れてしまいます。しかもそこまでして食べたかったパンケーキは冷やご飯と豆腐でかさ増ししたなんちゃってパンケーキ。これは少し可哀想です。
優子の受難は、家の中でも続くのです。
……あと、実はお母さんに頼まれたメモもちゃんと書き留められていなかったりします。
ざっと４／１１ですからね、ちゃんと書けたの。食材の大部分が抜けていたり、鶏胸肉はただの鶏肉になってますし、卵とお酒の値段がごっちゃになっていたり、セールの時間を間違えて……、って全然できてないじゃないですか！ セールの時間間違えるのは、さすがにまずいと思います。
そしてこの回の最後には大事な制服を間違った方法で洗濯してしまい、これからしばらく桃の制服を使うことになってしまいました。
どんどん桃に対する借りが膨らんできて、こうやって雪だる魔族はできあがっていくんですね、勉強になります。
そして初めて読んだときは気がつかなかったけれど、この回にて優子の一族には人の夢に入り込む力があることが明かされます。それが後に重要な要素になるとは、まだ優子たちは気がついていないのでした。
まあ、夢の中に入ったところで結局現実にメモの一つも残せないくらいの爪痕しか残せなかったんですけどね。